
概要
クライアント紹介
1975年に東京都で創業された進学塾業界の企業。小学生から高校生を対象とした進学塾の運営を中心に、国内外で多角的な教育事業を展開。グループ全体で192校(2025年4月時点)を運営し、海外にも拠点を持つ。2025年3月期の連結売上高は約351億円、正社員数は1,103名(2025年3月時点)を超える。東京証券取引所プライム市場に上場し、教育業界を代表する企業の一つ。
支援内容
採用コンサルティング(伴走支援、内定辞退者調査、求める人物像策定
お話を聞いた人
株式会社早稲田アカデミー
人材開発部 採用課
課長
山田梨絵さん
コンサルティング導入の経緯
人材研究所(以下、-)
-今回ご一緒させていただいた背景を、あらためて当時の状況も含めて教えていただけますか。

山田さん
「私自身、元々講師職で採用され、8年間現場で働いていました。人事に異動したのは2021年、未経験での人事の仕事だったため、最初は専門知識がかなり乏しかったです。ですので、自分がやっていることが適切なのかどうかよくわからない状況でした。答えが分からないまま仕事をしている感覚に危機を覚え、コンサルティングの導入を検討していました。」
-なるほど、特に課題と感じていた領域はどのあたりでしょうか??
山田さん
「今も継続的なテーマではありますが、“人手不足”には大きな課題を感じていました。深刻な人材難に陥ったことはないものの、十分な採用数を確保できているとは言えません。当社のサービスは、人がいて初めて成り立つものです。また、サービスの品質をより高めていく必要もあるため、“量”と“質”の両面での人材確保が求められていました。」
-そういった状況だったのですね。そのような中で弊社にご依頼くださったのはどういった点からだったのでしょうか?
山田さん
「弊社社員と曽和さんがもともと知り合いだったことがきっかけです。“人事のプロに相談してみるのがよいのではないか”という話になり、曽和さんにお声がけしました。」
人材研究所の特徴
-実際にご一緒してみて、当社の支援で印象に残ったことはありますか?

山田さん
「”オーダーメイドで対応してくれる”という印象が強いです。例えば求める人物像策定を進める上で、ほかの企業にもヒアリングしましたが、ある程度パッケージ化されたサービスが多く、弊社用にアレンジすることが難しいのではないかと感じました。人材研究所さんだと、こちらのニーズや要望を明確にして、それに沿ったサービスを提供してもらえるのでよかったです。」
-ありがとうございます。早稲田アカデミーさんとは様々なプロジェクトをご一緒してきましたが、その中でも特に良かったと感じる関わり方はありましたか?
山田さん
「例えば、活躍条件を抽出する際に適性検査のデータを用いて科学的にフィルタリングしていただいたのは良かったです。経営層もその必要性を感じていたところでしたので、導入もスムーズでした。また、辞退者調査も印象に残っています。入社を検討する学生が、当社に感じる懸念点については、噂レベルでは人事部門で耳にしていましたが、学生本人から本音を聞き出すのはなかなか難しいのが実情です。そのため、情報の裏付けが取れず、次年度の施策に反映しづらい状況でした。そこで第三者である人材研究所さんにインタビューしてもらえたことで、質が高く客観的なデータが得られ、助かりました。やはりプロなので、自分たちが内製するよりもはるかに高いクオリティだと思います。」
-嬉しいフィードバックありがとうございます。ロジックやセオリーに基づく支援という部分ですね。
山田さん
「はい、そういう働きかけが弊社には合っていたのだと思います。」
コンサルティング前後の変化
-様々なプロジェクトを通して、採用の成果としての変化はありましたか?
山田さん
「正直、今の時点で目に見えて効果を実感していることはまだ少ないです。現在も進行中の取り組みや、経営層への提案フェーズにあるものが多く、成果として表れるのはこれからになると思います。また、新卒採用の難易度が年々上がっていることも影響しているかもしれません。」
-たしかに、売り手市場の中で自社にマッチした学生を採用するのは、ますます難しくなっていますよね。社内での変化は感じていらっしゃいますか?

山田さん
「はい。これが結構大きくて、メンバーの人事リテラシーが大幅に上がりました。例えば、学生へのフォローの場面で、メンバーと同じ目線で会話できるようになりましたし、以前は私がどういうフォローをすべきかについて手厚くアドバイスしていたメンバーも、今では学生へのアプローチ方法を自分で考え、提案できるようになっています。」
-それはすごい変化ですね。早稲田アカデミーさんの場合、最初は現場配属からスタートされるので、人事配属になった場合、1から知識の吸収が必要になってくるのですね。
山田さん
「はい、その通りです。以前、人事のメンバー全員で曽和さんのレクチャーを受ける機会があり、その時に人事として必要な知識の幅広さを痛感しました。私自身ももっと勉強しないといけないなと感じましたし、メンバーも刺激を受けていたように思います。そうして学びを積み重ねていくうちに、社内でも人事の知見が蓄積されていきました。自走できる基盤が整ってきたと実感していますし、人材研究所さんの支援が常に手厚くなくても、大丈夫だと感じられるようになってきています。」
今後について
-最後に、御社として考えておられる展望についてお聞かせいただけますか?
山田さん
「学生から“選ばれる”企業でありたいと考えています。いくら採用プロセスやフォローの工夫をしても、制度や残業時間、給与といった“ハード面”が整っていなければ、最終的に他社を選ばれてしまいます。そういった意味でも、採用だけでなく、労務や育成といった他の人事領域にも力を入れていく必要があると感じています。」
-採用チームだけで頑張るというわけではなく、全社一丸で採用ブランドを高めていこうという取り組みですね。
山田さん
「はい、今は採用担当以外の部署とも連携しながら、社内でワークショップを実施している段階です。」
-採用以外の領域でもお役に立てる場面があれば、いつでもお声がけいただけると嬉しいです。
山田さん
「ありがとうございます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします」
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